―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 胸に「原発を並べて自衛戦争はできない」、背中に「自衛隊を戦争のための部隊ではなく災害救助即応隊にしよう」と書いたプラカードを吊るして、一人デモをしていると、声をかけてくる人びとの中で一番多いのが「私も同じ考えです」と「ありがとうございます」だ。

私の訴えの主旨は「日本は戦争ができない国だから、戦争のための自衛隊は災害救助を専業とする組織にしよう」ということ。

一言で言えば「憲法第9条の条文通り非武装になろう」ということだ。

ところが、世間では「非武装」を唱えるとまるで現実をしらない理想主義者だと「異端者」扱いされるのが常だ。

護憲運動の会でも護憲政党でも「非武装を唱えると会をまとめられない」とか「非武装では票を集められない」などと「非武装」をおおっぴらに主張することがはばかられている。

江戸時代、キリスト教信仰は厳しく禁じられていて、信者だと発覚すると磔刑に処せられた。

処刑を恐れた信者たちは、表向き信者ではない振りをしながら信仰を続け、「隠れキリシタン」と呼ばれるようになった。

今は、「非武装」を唱えて「異端者」扱いされようと、逮捕されたり、処刑されたりすることはない。

戦争を避けるために非武装が良いと信じる人々は「かくれキリシタン」の真似などせず、堂々と公に声を上げようではないか!

2023年8月20日 記

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/