―以下元東芝原発技術者の小倉志郎さんの寄稿文の引用―
ここ数年、私の友人・知人で癌が見つかり、医師より「ステージ4」を宣言された人が何人かいた。
闘病の結果、病状が改善はしないが安定した人もいれば、安定せず悪化して死去した人もいた。
「ステージ4」とは癌が他の臓器に転移をしてしまった状態で重篤であるけれども、治療法があり、回復の可能性も残っている場合だ。
「末期癌」の場合、治療法がなく、緩和ケアをするしかない。以上は個人の場合だが、日本という社会の「病状」は「ステージ4」なのか、「末期癌」なのか?
行政・立法・司法・メディアの全てに転移が進んでいるように私には見える。
私は医師ではないが、日本社会の病状は「ステージ4」であると、多少願望的に宣言したい。
即ち、まだ治療法があり回復の可能性があるのだ。
治療法とは選挙である。
日本の病状に気が付いた有権者一人ひとりが、病状に気が付いていない他の有権者に知らせ、大多数の有権者がこれまでと違う投票行動をすれば、たった一回の選挙でも病状は大きく改善できるのだ。
今の「ステージ4」に対して治療をせずにいれば日本が死に至るだろう。
それは日本が戦争に巻き込まれることだ。
そうなってから治療しようと思っても手遅れだ。
原発が攻撃されて内部に溜め込んだ膨大な量の放射性物質が環境に漏れ出したら、日本は国民が生物として生き延びることができる国土を失うからだ。
2023年8月24日 記
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