―以下元東芝原発技術者小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 去る8月30日の昼前に都内で中国中央広播電視総台(CCTV)のインタビューを受けた。

その内容が9月1日の夜、Yahooニュースに掲載された。

内容とは私が「福島の汚染水海洋放出は直ちに中止」を訴えたことだ。

それから24時間も経たない2日の昼に300通を超える読者からのコメントが集まっていた。

こんな経験は初めてだ。

コメントはまさに玉石混交で、賛成・反対が混じっている。

量的には圧倒的に反対が多く、これには真面目そうな批判もあるが、ほとんどは不真面目な中傷誹謗の類の嫌がらせだ。

普通なら読者の多いことを喜ぶべきところだが、これだけ多くの嫌がらせのコメントが短期間に集まるには、個人の自由な意思よりもどこからかの指令により、複数の人間が発信した可能性があり、喜んではいられない。

真面目そうな批判の中心的なものは「放出に反対する科学的根拠を示せ」

「数値的データを示せ、そうでなければお前の説は科学的ではない」というものだ。

しかし、私に反論する際の正当な方法は「放出しても安全である」ことを科学的に示すことだ。

政府も東電もそれを怠って、強引に汚染水の放出を始めたことがこの問題の核心なのだ。

そういう前提をそっちのけにして「科学的ではない」との批判は、これも嫌がらせの範囲に入れざるを得ない。

2023年9月3日 記

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