―以下元東芝原発技術者小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 世の中には様々な楽しいことがあるが、特に勝敗をかけて行うものに人気がある。

3日前に大関貴景勝が優勝した大相撲は私が生まれる前から国民に楽しまれていた。

その他、野球、卓球、バレーボール、サッカー、テニスなど。

スポーツ以外では将棋や囲碁も最近では大人気だ。

自分がプレーするだけでなく観戦するだけでも楽しい。

同じように勝敗をかけて行うもので楽しくないものがある。

それが戦争だ。

いざ戦争が始まってしまうと、戦場では破壊と殺し合いという地獄のような状態が生まれるのだ。

実際に戦闘を行うのはプロの軍人たちだが、非戦闘員の国民はのんびり観戦などしていられない。

砲弾やミサイルが空から飛んできて家は破壊され、家族は死傷し、安全な所を求めて逃げ回らねばならない。

勝敗にかかわらず、軍人も国民も苦しみから逃れられない。

遠いウクライナでこのような戦争が現在進行中で、日々そのニュースが届く。

どんなにもっともらしい理由があろうとも、たとえ勝てる可能性があろうとも、絶対に戦争を始めてはいけない。

とりわけ日本は海岸線に膨大な量の放射性物質を溜め込んだ原発が並んでいるのだから、戦争になれば勝敗にかかわらず日本は滅亡するのだ。

戦争に巻き込まれる可能性を高める軍備は持たないことが私たちと子孫の幸せを確保する一番の方法だ。

私の意見に賛成の読者の皆さんには、今の自公連立政権が進めている軍備増強政策にぜひ反対の大きな声を上げていただきたい。

2023年9月27日 記

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