9日に大阪を行脚した。

天王寺の浄土宗一心寺と言う大きな寺の境内で、平和活動に熱心な浄土宗の寺のご住職さんと大阪のクリスチャンの9条の会の有志が一緒に私の新版の説明と非武装中立による平和論に耳を傾けてくれた。

少人数だったが、私にとっては同志の仲間が増えただけでなく勉強にもなる有意義なものだった。

ご住職に兵器製造企業に融資をしている銀行にどうしたら貸出しをストップさせられるか、と質問されたが現役時代にメガバンクに勤務した私でも答えは難しい。

軍需製品を製造する企業の多くは民生品も製造しており、お金に色はない。

兵器製造資金を貸してくれと言う企業はいない。

市民にできることは軍需産業が製造する民生品、例えば丸形ロボット掃除機「ルンバ」や三菱重工のエアコンなどの不買運動だ。

クリスチャンの女性が「9条の会の会員などが日本の戦争加害ばかり言うが日本の軍隊はアジアで地元住民に感謝される行為も行った」と注文を付けた。

戦場の1万人の兵士には1万通りの戦闘行為がある。

先の日本の侵略戦争を美化したい人による日本兵の軍紀を守る規律正しさや美談には注意が必要だ。

美談と言える善意の行動は確かにあったかもしれないが、戦争自体は決して美化されるべきものではない。

不気味な隣国がある中で丸腰では心配と正直に言う護憲の女性や、非武装中立は理想だがあくまで理想である、と正直な気持ちを述べる護憲の男性クリスチャンもいた。

新版のキャンペーン最中で新版を読んでいない方ばかりだったので率直な意見として拝聴し本書を全員に購入していただいた。

新版では「理想と現実」についても183ページに、わかりやすく分析している。

非武装中立日本の実現は極めて現実的な目標である。

2023年10月15日 記

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