―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 前回の投稿文で、小学4年生の孫が祖母に「戦争が終わらないのは両方が欲しがり過ぎるからだ」と話したことを紹介した。

「欲しがる」とは「自分のものにしたがる」と言う意味だ。

今、日本と中国の間で、東シナ海にある尖閣諸島の領有権を巡り対立が続いている。

11月1日現在、第11管区海上保安本部(那覇)によると、接続水域を含め、尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは89日連続となったというから、こんな状態が始まったのは8月初旬だ。

それ以前に「台湾有事は日本有事」とか「台湾有事には日本は戦う覚悟だ」などと日本の政府・与党の重鎮らが公言してきたことが、中国政府の日本に対する敵愾心を刺激した結果だと思う。

しかも、11月1日には中国海警局(日本の海上保安庁相当と思う)の船3隻が領海に侵入したと。

今回は警告で済んだが、いつ武力衝突にエスカレートするか判かりはしない。

何しろ、中国側からすれば「日本船が自国の領海に侵入した」と主張するだろうから。

尖閣諸島を「欲しがる」状態から、小学4年生が言う「欲しがり過ぎる」状態に日中のどちらかがなった時が非常に危険だ。

一度武力衝突が起きれば、両者は自国に正義があることを主張し、戦闘を止めることは至難だ。

両者が欲しがり過ぎないことを祈るのみだ。

告知

日本国憲法公布記念日にあたって

本日の東京新聞と明日の毎日新聞に添付の「新版の大型広告を掲載します。

今年が憲法公布最後の記念日になるかもしれないなどと言う人もいます。

絶対にそうはさせない我々の覚悟を新聞で是非確認してください。

2023年11月3日 記

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