―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 山本五十六(1884~1943)は1941年12月8日の日本海軍による真珠湾攻撃の作戦を立てた当時の連合艦隊司令長官として有名だが、もう一つ、彼は人を動かすノウハウを残したことでも有名だ。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」がそれ。

動かしたい相手に対して、

1.先ず自分がやって見せる。

2.やり方や意義を説明する。

3.相手にやらせてみる。

4.やってみた相手をほめる。

こういう手順を踏まないと、自分が望むように相手は動いてはくれない、と言うことを覚えやすい言葉で表現している。

企業で部下を持つ管理職で知らない人はいないだろう。

今、これを選挙で棄権する人々に投票に行ってもらうために応用できないか検討してみた。

海軍の兵隊に対して、水泳とか射撃の訓練、あるいは戦闘機の操縦などでは適用ができる1~4だが、残念ながら、選挙での投票に関しては1、3および4は適用できない。

何しろ、投票の機会がいつもある訳ではないし、仮に相手が一票を投じたとしてもその結果はその一票だけでなく、他の人々の投票によってどうなるか不明だからだ。

どんな投票のし方をしても、いくらほめたとしても、相手が望む結果に結びつく保証は無いのだ。

山本五十六のやり方を使えば相手が投票しようという気になる保証は全く無い。

今のところ、根気よく、なるべく多くの人々に繰り返し選挙の意義を宣伝する他はない。

2023年11月11日 記

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