―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 日本では選挙の投票率が異常に低いという問題がある。

これを解決するには、選挙で投票しない人に投票する気になってもらう必要がある。

投票しない理由に「投票したい党や候補者がいない」とか、「選挙に関心がない」などいくつかあることを先に書いたが、もう一つ、人々の意識の問題がある。

即ち、「自分が主権者だ」と言う意識が足りないことだ。

例によって広辞苑によれば「主権」とは「国家の政治のあり方を最終的に決める権利」とある。

日本国憲法の前文には「主権が国民に存する」と明記されている。

しかし、人々はこれらのことを意識しながら日々暮らしているだろうか?

残念ながら、そうではなさそうだ。

日本国憲法が施行されてからまだ76年。

この程度の時間では「自分が主権者」だという意識が人々の間に定着していないのだろう。

260年間の徳川時代、明治維新から敗戦までの78年間合わせて300年以上も「政治は御上(将軍や天皇)の仕事」という意識を持たされ続けてきたのだから無理もない。

この意識の転換を個人では済ませた人は沢山いるが、日本国民という集団としてはまだまだ十分転換できていない。

人々の上記のような意識の転換を促すことは至難だ。

そのために、私の一人デモのプラカードにどのようなメッセージ(10~30字)を書いたら良いか、模索が続いている。

2023年11月15日 記

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