―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 11月15日(日本時間16日)、サンフランシスコにて1年ぶりに米中首脳会談が行われた。

偶発的な軍事衝突が起きないように、軍当局間の「ハイレベルな意思疎通」を再開することなどで合意したと。

台湾周辺で両国の戦闘機が異常接近する事態が頻発しているというニュースがあり、いつ軍事衝突が起きるか心配していたが、少しその可能性は減ったようだ。

しかし、手放しでは喜べない。

米国の中国包囲網の強化や台湾への軍事支援は変わらず、米中間の軍事的緊張関係は今後も変わる気配がないからだ。

軍事力・経済力・情報力で世界一の米国が自国の覇権を維持することにこだわり、米中の友好関係を促進しようとしないことが最大の問題だ。

米国にはもう一つの魂胆がある。

それは、軍事衝突をしない程度の軍事的緊張を安定的に維持することにより、日本・韓国・台湾に常に米国製兵器を買わせ続けて儲けようということだ。

日本として、こんなことを許していては、国民が汗水流して得た資産を米国の軍需産業に吸い取られ続けてしまう。

数年以内に「台湾有事」があり得るなどと米国に脅されて、日本政府自身が軍事予算を倍増させる政策変更までしてしまった。

これでは、国民の生活が豊かになるわけがない。

米国に言われるままの政治をしていたら、国民は幸せにはなれない。

憲法第9条を厳密に守り、非武装国家になれば、戦争の可能性および税金の無駄遣いがゼロになり、国民が幸せになれることは確かだ。

2023年11月21日 記

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