―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
昔からある「備えあれば患(うれ)えなし」と言う格言を知らない人はいないだろう。
ふだん準備をしてあれば、万一の事態が起きても心配ない、と言う意味だ。
地震に備え家具に転倒防止器具を付ける。落雷に備え避雷針を付ける。
火事に備え消火器を置く。
その他にも沢山の例を挙げることができる。
一般に一つの格言があると、それと正反対の意味の格言があるものだが、上記の格言に対して「備えを否定する」格言を私は知らない。
しかし、世界には「備えがあれば患(うれ)えあり」と言っても良い現実がある。
それは「軍備」だ。
敵が攻めてきた時のために兵器や兵員を準備しておけば心配ないというのが軍備を必要とする理由だ。
ところが、「軍備」は逆に戦争が起きるきっかけをつくる。
そして、戦争が起きてしまえば、私たちの暮らしは地獄のような状態に陥ってしまう。
それは過去に何度も人類が経験したことだし、只今現在、ウクライナやパレスティナで起きていることだ。
その上、科学・技術の発達により、兵器の破壊力が前世紀のものより桁違いに発達したため、もし核戦争が起きれば、巨大な破壊力とともに永遠に続く地球の放射能汚染により人類が滅亡することが予想できる。
「軍備」とは冒頭の格言を適用できるような備えではなく、「異次元の備え」である。
少なくとも日本は「軍備」に頼ってはいけない。
2023年11月27日 記
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