―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
どのような出来事にもそれが起きる「理由」がある。
理由が無くて起きているように見える場合は、私たちが理由を発見できていないだけだ。
戦争のように起きてしまったら、多くの人々が殺されたり、怪我をしたり、生活に必須な社会基盤を破壊されるなど、取り返しのつかない被害が生じる場合については、戦争を起こす可能性のある理由を捜し出しその理由を解消しなければならない。
戦争は被害が甚大なだけでなく、一度始まった戦争を止める確実な方法など無いのだからなおさらである。
ところが、今の日本では「攻められたらどうする?攻められた時に反撃できる武力を持たねばならない」などという暴論が世論の支持を受けている。
これが「暴論」なのは、戦争することを是認しているからだ。
外国軍が攻めてくるには理由がある。
上記のようにその理由を見つけて解消してしまえば、攻められることなどあり得ないのだ。
今現在、日本が外国軍から攻められる理由があるだろうか?
自衛隊は外国を侵略しないからそれがあっても理由にならないかというと、自衛隊と外国軍が想定外の武力衝突をし、それが戦争にエスカレートしないとは言えない。
即ち、自衛隊の存在こそ戦争の理由になる可能性が大なのだ。
それに対して、日本が憲法第9条を厳密に守り非武装国家になれば、外国が日本を攻めるための理由、しかも、世界の国々から認められる理由などつくれるわけがない。
即ち、非武装が最も確実な日本の安全保障策なのだ。
2023年12月15日 記
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