―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
ウクライナとパレスティナでの停戦が見えない。
昨日の東京新聞夕刊に【キーウ=共同】として、ウクライナが「50万人追加動員検討」という記事が載った。
ゼレンスキー大統領は「動員は正義と公正に関わる問題だ」と、あくまで戦争を続ける決意を示している。
ウクライナ軍の死者は既に約7万人とも。
戦争を続ければ自国の若者たちがさらにどれだけ犠牲になるか想像できないのか?
一方のロシアも侵攻に当たって自らの正義を掲げており、撤退する意志を示していない。
ウクライナを支援する米国政府は、ウクライナ国民を守ることより、ロシアの国力を衰退させるために、戦争を継続させようとしている。
しかも、核戦争にまでエスカレートすることを恐れ、ロシアを敗北させようとはしていない。
これでは、戦争はいつ終わるかわからない。
米国やEUによるウクライナ支援も永久に続かないことは見えている。
ウクライナが自ら掲げる正義が、ロシアが掲げる正義より優ると自信があるならば、直ちに、戦闘を止めて国際的な話し合いを始めることがウクライナ国民にとって最善の策だ。
時間を戦争勃発時まで戻せるなら、ウクライナは武力での抵抗をせずにロシア軍侵攻時に直ちに国際会議に持ち込めば良かったのだ。
そうすれば、国民の犠牲も生活基盤の破壊もほとんどゼロに近くて済んだだろう。
しかも、それは敗北を認めることにはならないのだ。
日本も将来の「有事」に際しては前車の轍を踏まないことを肝に銘ずべきだ。
2023年12月21日 記
\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/