-以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「予知」で有名なのが「地震予知」だ。

巨額の予算を使って研究が進められたが、結局、予知はできないことがわかった。

2011年3月の東日本大震災ではっきり証明された。

地球物理学が進歩したとは言え、地球内部で起きる自然現象は人間が予知するには複雑過ぎるのだ。

しからば、人間が自分で起こす現象なら予知ができようか?

例えば、戦争という人為的な大災害がいつどこで起きるか予知できるか?

どこの国の国民も「戦争なんかやりたくない」と思っていても、いつの間にか戦争が各国政府によって起こされ、国民が戦争に協力させられてしまったのが、人類の歴史だ。

経験的には「戦争の予知」はできないと言えよう。

予知できない地震に対しては、住居の耐震強度を増すとか非常食を備蓄するなど対策がある。

では、戦争に対してはどういう対策があるか?

日本政府は「6年後には台湾有事があり得る」という米軍高官の妄言に踊らされて、南西諸島のミサイル基地化を進め、今後軍事費を倍増させようとしている。

こんな政策は、戦争の可能性を高めるだけで、戦争から国民を守る対策にはまったくならない。

真の対策は、戦争が起きるための必要条件である軍備を無くすことだ。

軍備が無ければ政府がやろうとしても戦争をすることはできない。

これは私の考えどころか、77年前に制定された日本国憲法第9条に明記されていることだ。

2023年12月23日 記

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/