―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
今の日本は、憲法第9条に明記されている「戦争放棄」および「非武装」とは程遠い所まで来てしまった。
「専守防衛のための戦争ならOK」どころか「日本が直接攻められなくとも、同盟国を守るための戦争ならOK」と。
しかも、そのための軍備も世界のトップクラスになっている。
平和を求め、憲法を守ろうとする仲間の中で「戦争を防ぐには憲法第9条の文言通り非武装が一番良い」ともっと宣伝しよう、と提案すると、20年以上も平和を目指す活動をしている仲間からとは思えない弱気な声が聞こえる。
曰く「理想はその通りだが、それでは、この会がまとまらない」
曰く「非武装を掲げると仲間が増えない」
曰く「今、非武装を唱えると野党共闘ができなくなる」
曰く「『丸腰で攻められたらどうするんだ?』と言われると答えに窮する」などといった具合だ。
軍備を持っていて、それを実際に使ったらどうなるかは別に想像力を働かせなくとも、ウクライナやガザ、あるいは、中東やアフリカの紛争地域の現実を観れば、軍備が人々の命や生活を守ることに何の役にも立たないことは明らかではないか。
「まとまる」ことを目標にして、「非武装」を唱えないなどという運動は、軍備増強と憲法改悪を目指す勢力に既に敗北しているに等しい。
来年こそ皆そろって堂々と「憲法第9条を厳守し、非武装を実現しよう」と宣伝しよう。
2023年12月29日 記
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