―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「非武装」を唱えたら、いろいろな平和運動団体や護憲派野党の大同団結が難しくなるという声を私の周りの人々からよく聞く。

大同団結できないのは「非武装」という言葉の内容が悪いわけではない。

団結が難しくなるのは、「非武装」の効果について勉強が足りないこと、及び、軍備必要論の宣伝に洗脳された人々が多いことによる同調圧力に負けていることだ。

即ち、今の日本の現実政治において、軍備増強を進める与党が圧倒的に優勢なのは、護憲派の人々の自らの「弱さ」に根本原因がある。

しかも、自らの「弱さ」を認識することなく、「今はその時ではない。大同団結ができてから『非武装』を唱えるべきだ」と言い訳をする。

換言すれば、自分の周囲に「非武装」を唱えやすい環境が生まれたら、その主張を唱えると言うことだ。

これでは、自分と意見が反対の人々に囲まれた環境の中で、一人では他の人と異なる自分の考えを語れないことになる。

こういう人はコスタリカ共和国の小学校で民主主義とはどういうものかを勉強してきた方が良い。

私が所属する「軍隊を捨てた国コスタリカに学び平和をつくる会」の存在価値は、自分が正しいと思う考えを自分一人でも公に語れる「強い」人を日本に一人でも増やすことだ。

2023年の締め括りに、これだけは繰り返して言いたい。

戦争に絶対に巻き込まれないためには、護憲派を自認する人々は、先ず自らの「弱さ」を認識・自覚し、新年には信念で自ら「強く」なることだ。

2023年12月大晦日 記

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