―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「クーデター」とは「非合法的手段で政権を奪う」ことであり、武力を使った軍人らによって行われ、その結果生まれる政権は軍事政権になるケースが多い。

その軍事政権により民衆が長期間苦しめられるのが通例だ。

古くはチリで民主的に選ばれたアジェンデ政権が軍部のクーデターで倒され、ピノチェト軍事政権が生まれ、近くはミャンマーでも軍部によるクーデターが起き、ミャンマーの軍事政権が今も続いている。

では、合法的手段で生まれた政権ならば万々歳かと言えば、そうではない。

日本においては、国民に主権があると明記する憲法の下で、国民が投票する選挙によって国会議員が選ばれ、国会で政権が決められる。

実に見事な「合法的手段」により政権が生まれている。

そのようにして生まれた現在の自民・公明連立政権により国民は幸せな生活を送ることができて満足しているだろうか。

とんでもない。

非正規社員を受け入れてもよい業種の範囲緩和と大企業優遇の税制により経済格差が拡大した。

軍備のための予算激増と教育・医療・福祉の予算抑制などにより、国民の生活は苦しくなる一方だ。

地震や原発事故で大災害が起きても、自民・公明連立政権は被災国民の命や暮らしを守る責任を果たしていない。

そんな政権の存続を許すつもりか、主権者である国民の半数が選挙に行かない。

言わば自ら「ソフトクーデター」を許して政権を奪われ自ら苦しめられている状態だ。

私たち国民は選挙で護憲野党に1票を投じて自民党、公明党から本来あるべき政権を取り戻さねばならない。

2024年1月8日 記

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