―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
「編集」とは様々な情報を世の中の人々が読んだり、見たりする形に整える仕事だ。
新聞・雑誌・単行本・映画などで、それをする人は「編集者」と呼ばれ非常に高い能力と経験が必要だ。
「形を整える」だけで内容には関係ないかというとそうではない。
特に新聞のニュースなどでは同じ出来事を記事にしても、編集のし方で読者への伝わり方が大きな影響を受ける。
新聞の場合、集まった情報から掲載するもの、ボツにするものの選択も編集でするからなおさらだ。
昨日(2024-01-19)の東京新聞朝刊の編集はすばらしかった。
第一面に「トマホーク2540億円で購入/防衛省 最大400発、米と契約」という記事と「住宅被害2万8936棟に 能登半島地震」という記事が隣合わせで掲載されている。
住宅の被害の程度は全壊を含めて様々だろうが、平均値として1棟当たり1000万円の救済金を政府が支給すれば、全ての被害住宅の建て直し・修理が可能だ。
それはトマホーク購入代金とほぼ等しい。
地震で犠牲になった人の命は帰ってこないが、生きて行くのに必要な住居については政府の税金の使い方一つで被害者は大助かりできるのだ。
それが一目でわかる記事の並べ方をした東京新聞の編集者と記事を書いた記者の皆さんに拍手を送りたい。
2024年1月20日 記
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