―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
ガザではイスラエルとパレスティナの間で戦争が続いており、いつ終わるか不明だ。
パレスティナは自分たちが住んでいた土地をイスラエルが不法に占領していると主張し、イスラエルは、同地は神が自分たちに与えた土地だと主張し、両者が妥協する気配を見せない。
2000年以上昔にはイスラエルの先祖が同地に住んでいたことは歴史的事実だから、理論的にイスラエル説を否定するのは難しい。
しかし、「神」の存在が政治的主張の根拠になるとは何とも科学の発達した現代にふさわしくない。
日本においても神武天皇を初代とする万世一系の天皇が統治する日本は「神の国」であり、天皇は「現人神(あらひとかみ)」として国民は尊崇することが義務づけられた。
国の統治は天皇が行う、即ち、主権者は天皇であると規定する明治憲法の下で、政治が行われ、明治元年(1868年)以降昭和20年(1945年)までの77年間に日本が行った戦争は全て天皇という「神」の命令で行われ、国民はその命令に逆らうことはできなかった。
改憲を党是とする自民党の改憲草案では天皇を現在の政治的権限の無い「象徴」から、政治的権限を有する「元首」に変えようとしている。
即ち、日本を再び「神の国」に戻そうとしているのが自民党だ。
何であれ、私たち個人の命よりも尊重しなければならない価値をつくると、それを守るためと称して戦争に協力させられるのが歴史の教訓だ。
自民党の目指す改憲を許してはならない。
2024年1月26日 記
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「改憲を党是とする自民党の改憲草案では天皇を現在の政治的権限の無い「象徴」から、政治的権限を有する「元首」に変えようとしている。
即ち、日本を再び「神の国」に戻そうとしているのが自民党だ。」
上記の小倉さんのメッセージにはこう書かれていますが、自衛隊という何とも曖昧な言葉から、はっきりと軍隊にしたい、今ある憲法を一部明治憲法に戻したいという自民党の期待はわかっていましたが、改憲しても主権は国民にあるのだと私は思っていました。(私は護憲です)自民党の悲願の改憲が通れば、天皇が再び「元首」なる日が来るということを日本国民のどれだけの人が知っているでしょうか。これは大声で喚いて知らせなければなりません。