ー以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
最近「中国包囲網」と言う言葉をマスメディアが流す情報の中でしばしば聞く。
日本列島、台湾、フィリピン、インド、パキスタン、中東諸国などで中国を取り囲む軍事的なネットワークをつくり、中国の勢力圏の拡大を防ごうとする米国の戦略らしい。
それが本当に米国の安全保障に役に立つか、はなはだ疑わしい。
米国が自国の安全を確保したいならば、別に軍事力を使わなくても戦争を回避する方法がいくらでもある。
お互いの国民同士が仲良い関係になれば良いのだから、平和的な交流、例えば、スポーツ、芸術、エンターテインメントなどの文化交流、あるいは、お互いの特産食料資源、多様な産業生産品の輸出入などの経済交流である。
観光客の行き来も役に立つ。
にもかかわらず、脅威だと宣伝し、軍事的な緊張関係を続けようとするのには、米国に不純な動機があるとしか考えられない。
即ち、東西冷戦時代に発達し、巨大化してしまった軍事産業と軍隊、および、それを利用して利潤を確保してきた巨大資本が中国を中心に平和なエリアが広がっては困るのだ。
そこで「安全保障」という錦の御旗を掲げて、軍事的な緊張の安定的維持にやっきなのだ。
そんなことは見え見えなのだが、どういうわけか日本国内の軍事評論家たちは米国の動機には言及せずに中国と米国の軍事力の技術的比較などをしてお茶を濁している。
私たちの税金の無駄遣いの根っこは「中国包囲網」だ。
騙されてはいけない。
2024年1月28日 記
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まさに小倉さんの仰る通り通りだと思います。
残念なことにマスコミが防衛研究所の官僚や軍事評論家などをテレビに登場させ
アメリカの中国包囲網戦略に加担している現状に危機感を通り過ぎ怒りを覚えています。
笹川財団などの研究者?をなぜ使い続けているのでしょうかね。
東京新聞なども中国批判にはなぜか熱心なようですね。
その辺の裏の事情が私にはよく見えません。