ー以下コスタリカの警備会社事情についてサンホセ日本人学校藤沢先生よりの情報ー

民間警備ビジネスは1年に3,200億コロン売り上げ増加

La Nacion グスタボ オルテガ記者

2014年から2022年の間に警備員の数が

2倍以上増加した。 

クライアントの65%は国営企業と市役所、その他の35%は民間企業である。

コスタリカの民間警備は約10年前から成長ビジネスになっている。

毎年数千億コロンのお金が流この業界に流れ、数多くの警備員が雇用されている。

コスタリカ中央銀行による最新のデータによると、この業種に関連する経済活動により3,234億4千万コロン(日本円で約938億円)の経済効果が発生した。

増加傾向にあるこの数字には、警備と巡回のほかに捜査・探偵サービスも含まれている。

公式データによると、警備活動による付加価値(経済への寄与)が2012年は1,640億2千万コロン、国内総生産の0.7%、2021年は3,234千万コロン、国内総生産の0.8%であった。

データ収集会社コントロールパスによると、2022年末で31,413名の警備員と541の警備会社が存在している。

司法警察機構(編者注:司法省に属し日本の検察庁的職務も兼ねる)の記録によると、2023年12月14日までに44,537件の犯罪が発生し、12月27日までに過去最高となる900人の殺人が記録された。

2023年12月28日 LA NACIONの新聞記事より

(写真の下の文面)

民間警備活動の大幅な増加は、主にコスタリカの犯罪発生件数の増加による予防策のためと考えれらえる。

上のグラフ:2012年から2021年までの警備活動の付加価値の推移、単位10億コロン

出典:コスタリカ中央銀行

下のグラフ:2014年から2022年までの登録された警備員数の推移

出典:公安省、民間警備事業部

備考:コスタリカの警備員は通常ピストル、手錠を所持している。

編者注:コスタリカの治安状況は悪化していて民間の警備会社が治安維持に一役買っている現実があります。

しかし外国との紛争にあっては軍事力でなく対話と警察力でのみ解決する政策は揺らぐことなく堅持しています。

2024年1月29日 記

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