―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
最近はガスコンロの点火はスウィッチをひねるだけで電池が火花を飛ばして行う。
電子レンジは火花も飛ばさずに食材を温めてくれる。
お墓参りの線香もミニガスバーナーで済む。
マッチなど無くても火や熱を利用することができるのでマッチ箱を見ることが少なくなった。
1945年の敗戦直後、私が物心つく頃はマッチ箱は台所や仏壇に必ずあった。
子どもたちも落ち葉を集めて焚火をしたり、花火遊びをする時には必ずマッチを使った。
「火遊び」という言葉があったし、「マッチ一本、火事の元」という標語すらあった。
両方とも今は死語なのだろうか。
しかし、この標語は今こそ忘れてはならない。
戦争を火事に喩えれば、自国以外の国々の間で局所戦争を起こし、兵器・弾薬・その他の軍需用品を供給して金儲けしようとする勢力(軍隊・軍需産業・金融機関・政党・巨大資本家などの集合)が虎視眈々と火事を起こす機会を狙っている。
戦争という火事の着火役をするマッチは、対立関係にある軍の末端部門の小競り合いや、デマ情報だ。
「トンキン湾で自国艦船が敵から攻撃を受けた」とか「イラクが大量破壊兵器を保有している」はデマ情報の実例だ。
今、日本では軍事予算の倍増、南西諸島のミサイル基地建設が進んでいる。
「有事に備える」と言うが、私には、可燃物を積み上げて、「さあ、いつでもマッチで火をつけても良いですよ。
すぐに燃え上がる準備ができてますよ。」と表明しているように見える。
2024年2月23日 記
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