―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 報道によれば、ウクライナでは兵役を逃れるために国外に脱出する国民が増えているそうだ。

既に脱出した人は2万人を超えるとも。

また、学生は兵役対象外のため学生志望者も急増中と。

兵員不足で困っているゼレンスキー大統領としてはさぞかし嘆かわしいことだろう。

一方、脱出しようとする国民からすれば、国境を守るために自分の命を危険にさらすことを受け入れたくない。

脱出しようと車のトランクや床下に隠れた人が監視員に見つかり、引き出される動画を見ると、同胞同士でさぞかし辛いことだろうと言葉を失う。

今のウクライナでは良心的兵役拒否は許されていない。

戦争中の政府としてそんなことを許す余裕がないのは当然だ。

政府の都合も脱出希望の個人の都合もそれぞれもっともだが180度反対で、ロシアとの戦争が続く限り、妥協の可能性は無い。

この対立を解決するには停戦するしかない。

ロシアに対して勝利する可能性がなく、いつまでも戦争を続ければ、まだ人生の先が長い国民の命がさらに失われ、国土はますます荒廃して行くばかりだ。

ウクライナを支援するのであれば、戦争継続のためではなく、できる限り早く停戦するような環境をつくり、停戦後のロシアとの交渉において支援をすれば良い。

今、NATO諸国および日本がやっている支援は全く逆だ。

2024年2月25日 記

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