ニューヨーク地下鉄事情を紹介する。

一番特徴的なのは料金が距離に無関係で一律（2.9ドル、シニアは半額）であることだ。

全線1区間とする利点は大きい。

入場するときに切符を改札口で通せば降りるときは何もする必要はない。

改札の回天棒をすり抜けたり飛び越えてホームに入る無賃乗客も良く見かける。

駅員は居ないに等しいから色々なことがある。

自転車や乳母車を持ち込む人が回転棒だとホームに入れないので改札口のそばに幅1.5メールトル程の鉄ドアがあって、駅員に頼めばあけてもらって中に入れる。

ホーム側からは自転車や乳母車を外に出す人のために中からならドアは開けられる。

中には自分が外に出た後にドアを開け放しにして外からの乗客を無賃で乗車させる親切な（？）人もいる。

このことから私はベーシックインカムを連想した。

行政コストをおさえるためにベーシックインカムのようにわかりやすく一律の収入を国民すべてに与える方式だ。

不正や怠けものも出て来るだろうが全体として行政コストは激減できるから採算が合うという考えだ。

乗客のマナーは日本よりいいと思う経験を最近２回した。

優先席ではない普通席に座っていた乗客が私に席を譲ってくれたのだ。

トイレ事情は最悪だ。

駅構内にトイレはない。

かつては、あっても汚くて使う気にならなかった。

今日地下鉄グランドセントラル駅の人目につかないところで黒人が立ちションをしているのを見かけた。

日本ではまず見かけない光景だ。

ニューヨークの地下鉄とバスは連携していて同じ方向に向かって地下鉄からバス、バスから地下鉄への乗り換えは全て無料だ。

日本に比べ歴史の古い交通システムだからそれなりに色々なことがある。

2024年3月9日　記

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