―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「安全保障」と言うと今の日本では反射的に「軍事問題」と考える人が圧倒的に多い。

そういう世間の風潮の中で「憲法第9条の文章通りに武力を持たないのが良い」などと主張すると、「安全保障を考えない非常識人間」と受け止められるのが落ちだ。

悲しいが、これが現実だ。

しかし、安全保障が目指すものは何かを冷静に考えると、私たち日本人にとって大事なものを守ることだ。

大事なものを優先順位で並べれば、①国民の命、②国民の自由、③国民の財産、④国土となるだろう。

これを前提に考えれば、①を最優先に守らねばならないのだから、戦争を起したり、戦争に巻き込まれたりすることを防ぐことを目指さねばならない。

「日本の大切なものを守るために貴方は死を覚悟で戦えますか?」などという質問は安全保障の真の目標を理解していないことを示している。

即ち、実は「憲法第9条を守り、武力を持たなければ戦争は不可能」だから、非武装が日本の安全保障のための最も確実な方法なのだ。

非武装ならば、防衛関係予算や米軍への思いやり予算は不要になり、そのお金を隣国との友好関係増進に回すことができる。

毎年10兆円を中国、ロシア、朝鮮半島の国々との人や文化の交流に使ったら対立関係など氷解してしまうだろう。

日米安保条約も米軍基地も不要になる。

2024年3月30日 記

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