―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 作曲家・坂本龍一さんが「声を上げる。 上げ続ける。

あきらめないで、がっかりしないで根気よく。

社会を変えるには、結局それしかないのだと思います」という言葉を残してくれた。

しかし、著名な人が声を上げたら、マスメディアや出版社がそれを取り上げてくれるが、無名の庶民が声をあげてもそうは行かない。

では、一人の庶民はどのような方法で声を上げれば良いか?

そこが工夫のしどころだ。

工夫をするには先ず次のことをはっきりさせる必要がある。

1.自分の声を伝えたい相手、2.そのために使える手段。

1は選挙で現政権与党に投票する人々、および、選挙で投票しない人々である。

既に自分と同じ投票行動をしている人々に伝えることは必要ではない。

2はお金の余裕の無い庶民に使える手段は限られる。

即ち、自分の身体と時間である。

大手マスメディアに大々的に広告を出すなど、一人では無理で、大勢の仲間がカンパを集めても年に一回できるかどうかだ。

こういう前提条件がわかったら、もうどうすれば良いかは明らかだろう。

やり易くて効果が大なのは一人デモだ。

首相官邸前に同志が集まってやるデモで官邸内の人物が我々の声を「わかりました」などと聴いてくれた試しがない。

しかも、官邸前を通る一般国民は極く少ない。

「声を上げる」なら、今の政治について何を考えているのがわからい人々が大勢いる市街に出て、自分の都合の良い時に一人デモをするのがベストだ。

2024年4月7日 記

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