ー以下元東芝原発技術者の小倉志郎さんの寄稿文の引用ー

 「東北電力は、女川原子力発電所2号機の安全対策工事が27日に完了したと発表しました。」

とは5月27日付けの東日本放送のネット版記事による情報である。

ここで「安全対策工事」とは炉心のメルトダウンのような重大事故が起きた場合を想定して、それに対応する対策工事のことだ。

ということは重大事故発生を前提にしているのだから、当然、住民は避難をしなければならない。

避難をしたら、元の住居に戻ることができないかもしれない。

それでは住民の安全を守れる保証はない。

そのような工事を「安全対策工事」とは呼べないではないか。

まさに「看板に偽りあり」の実例だ。

工事の中身を詳しく知らないお人好しの住民は「これで安全が確保されるのだろう」と騙されてしまうのだ。

これと全く同じパターンの「看板」がある。

それは「自衛戦争」だ。

即ち、自衛のための戦争である。

しかし、ちょっと考えるだけですぐにわかる。

日本国土で戦争が行われたら最後、国民の命や財産を守ることはできない。

即ち、「自衛戦争」で「自衛」は不可能なのだ。

換言すれば「自衛隊」がいくら頑張っても「自衛」を達成できないのだから、これも「看板に偽りあり」であるが、やはりお人好しの多くの国民が「自衛」という看板に騙されているのが現状だ。

どうすれば良いか?

自衛隊を戦闘部隊から災害救助即応隊に編成替えすれば良いのだ。

そうすれば、自衛隊員も一般国民も大喜びすること、間違いない。

2024年5月29日 記

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