―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 A:テロは悪だ。

B:ハマスはテロを行った。

C:イスラエルはテロの被害者だ。

D:被害者は加害者へ報復する権利がある。

イスラエルのネタニヤフ首相はこのA、B、CおよびDをつなげてガザへの攻撃の正当性を主張している。

実に論理的だ。

マスメディアはこの主張を無批判に報道する。

ガザにおいて、どれほど悲惨なことが行われていても、現地に行って事実を確かめることができない人々はネタニヤフ首相の主張を信じてしまう。

その上に、米国のバイデン大統領は「ガザでのイスラエルの攻撃は大量虐殺ではない」と発言する。

これもマスメディアは無批判に報道する。

マスメディア以外の情報入手方法を持たない人々はイスラエルの攻撃をやむを得ないと感じてしまう。

ハマスからすれば、自分たちが昨年10月のイルラエルへの攻撃は「テロ」ではなく、これまでの70数年にわたるイスラエルのパレスティナへの侵略と弾圧への「報復」と主張するだろう。

歴史を振り返れば、その主張は一理ある。

ガザの戦闘はまさにイスラエルの「正当」とハマスの「正当」の闘いだ。

しかし、今は「正当か否か」「テロか否か」などの議論をしている場合ではない。

今必要なのはガザで多くの人々が殺されている戦闘を止めさせることだ。

ハマスの失敗はイスラエルに「ハマスがテロを行った」と主張できる隙を見せてしまったことだ。

2024年5月25日 記

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