―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
「はじめての防衛白書」(防衛省大臣官房企画評価課防衛白書作成事務室、2021年8月14日発行)には重大なウソが書かれている。
冒頭には、「小学校高学年以上のみなさんにわかりやすい説明することを目的として」と但し書きがある。
「②防衛省・自衛隊は何をしているの?」の項には、
「防衛省・自衛隊は、わたしたちの生命・財産と国の領域(領土、領海、領空)を守り抜ぬくほか、国内外の大規模災害や国際平和協力活動を含む様々な事態に対応しており、日本の「最後の砦」として、重要な役割を果たしています。」
「⑦日本を防衛するための自衛隊自身の取組」の項には、「また、万が一、日本がほかの国から攻められた場合には、その勢力を排除し、みなさんの生命と財産を守ります。」と書いてある。
どうやって「命と財産を守る」かの具体的な説明は無い。
これらは真っ赤なウソである。
国の外から空を飛んできて、どこに落ちるかもわからないミサイルから国民の命と財産を守れないことは明らかだ。
しかし、問題はこのウソを、人生経験や歴史の勉強が十分できていない多くの小学生が見抜くのは至難であることだ。
小学校高学年ならば10年後には全員が有権者になる。
こんなウソを刷り込まれた有権者がどんな投票行動をするか、想像するだけで恐ろしい。
2024年6月10日 記
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《しかし、問題はこのウソを、人生経験や歴史の勉強が十分できていない多くの小学生が見抜くのは至難であることだ。》
と小倉さんは書いておられます。でも子供だけじゃない!多くの大人も、政府が垂れ流す「台湾有事」「新しい戦前」「日米同盟」数知れないウソにすっかりはまっています。まず大人がしっかりすること。大人がしっかりすれば子供を正しく導くことが出来ます。私がNYで参加している反戦、反原発のアートグループにも「新しい戦前」の宣伝に脳天気な人もいます。ではどうすればいいのか。話すこと、議論することしかありません。私はそうしています。