自民党の総裁選挙の動きを見ていると日本もそろそろ終わりに近いのかと嘆かわしくなります。自民党の中で誰が総裁になっても日本は何も変わらないでしょう。電波管理権を盾に報道の自由を脅かしたり夫婦別姓選択反対論者でありながら自らは結婚後も旧姓で通している女性元総務大臣、広島県選出の選挙違反夫婦議員の政治資金使途に追及の構えを見せながら結局何もしなかった3代目世襲議員、セクシーの英語発言でも有名になった4代目世襲の環境大臣の進言で立候補辞退を決断したと言われる菅首相の急な退陣ニュースに急遽出馬を企てる男女2人のいずれも出馬経験ある2代目世襲議員(前置きがずいぶん長くなって済みません)、いつの間にか反原発を言わなくなった3代目世襲のワクチン大臣、前政権から続く数々の政治スキャンダルを隠し通すため政権交代だけは何としても避けたい世襲3代目の前総理と同じく3代目の現副総理兼財務大臣、そしてその取り巻き達による右往左往が国民不在のまま繰り広げられています。三宅坂の国会はまるで銀座の歌舞伎座のようで世襲役者だらけ。彼ら彼女らが野党の国会議員だったのならまだしも安倍・菅首相のもとで大臣や党役員などを歴任し腕を振るえる立場にありながら、自分たちの無策をさておいてよくも自分が総裁になったらこうします、などと言えるものです。一刻も早く自公維以外の政党政権に変えるしかありません。今度の総選挙で政権を変えない限り自殺に追い込まれた森友事件の赤木さんのファイルも、加計学園事件の学部新設不正疑惑も、桜を観る会前夜祭の公職選挙法違反疑惑も、名古屋入国局施設内でのスリランカ女性致死事件も全部或いは肝心な部分が黒塗りのまま永久に隠されます。野党がお互いに事前調整せず同じ質問を繰り返すロスタイム、与党ははぐらかしと虚偽答弁を繰り返し国会質疑は時間を空費するだけです。

私は自民党であれ公明党であれ真っ当な政策「非武装中立日本の実現」を掲げ実行するのであれば喜んで支持します。社民・立民・共産でも理不尽な政策「アメリカ追随一辺倒・中国敵視」を押し通すなら断固不支持です。政権党が自民・公明であれ立民・共産であれ長期に続けば内部が腐敗するのは組織政党にはありがちなことです。

自民党議員の中にさえ「既得権益の排除」とか「社会の格差の解消」などと言う優れた議員もいます。しかし自民党に圧倒的に多い世襲議員は父祖の知名度をフル活用し「努力なしで当選する既得権」と国会議員として一般市民と桁違いの権力と高額報酬を得る「格差社会とは無縁の利益」を享受しています。これではどんなきれいごとを並べても口先だけといわれても仕方ありません。国会内の警察官といわれる2000人近い衛視の皆さんも大半が世襲職員であることはあまり知られていません。国会の選挙制度を始め国会の改革案をいくら提案しても現行制度の恩恵に浴している与党は全く聞く耳を持たないのはある意味当然です。真の国会改革を進めるためにも野党は選挙公約で、政権を取った暁には①100日以内に長期自公政権の数々の疑惑の膿を徹底的に出し切り黒塗部分はすべて公開する②1年以内に国会・選挙制度をこう改革する、と国民に約束し実行すれば若い世代の皆さんも1票を投じて世直しに参加できるかもしれないと考えるでしょう。

私が考えている理想の国会及び選挙制度改革とは

1.衆参両院ともに国会の会期の通年化

2.議員の1親等議員(現職・元職とわず)と同一選挙区か らの出馬禁止

―以下はコスタリカ方式に倣った選挙制度ですが―

3.国会議員の連続再選の禁止

4.衆議院選挙では日本全国を10程度の大選挙区に分けて地域比例代表制選挙に一本化

5.各政党立候補者の男女比率を半々に

6.投票日前の公示期間は最低1か月以上

7.立候補者の供託金制度廃止

この制度変更では無所属での出馬はできなくなりますが新党を一人で作って立候補することは可能にします。

政党乱立により連立政権になる可能性が大きく政策の決定にも時間と手間のかかる選挙制度ですがそれこそが10人10色の国民の声を国会に反映する民主主義政治のあるべき姿です。

定期的な政権交代が恒例になりさえすれば韓国ではありませんが次期政権に自分達の不正・悪事を暴かれることを恐れて現政権は悪行を控えるでしょう。

しかしピースアゴラの理想社会を予定通り現実させるためには新しい選挙制度改定まで待ってはいられません。最低5名の同志を次の国会に送り込む活動の一環として先日来皆さんにお願いして寄せられた寄付金によって先月までに本書を全ての国会議員と基地問題や自然災害に悩む地方議会の全議員に送り理想実現のピースアゴラの活動への賛同と協力を求めました。

2021年9月3日 自民党総裁選挙を控えて騒動の渦中で 記

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