本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 私事だが今月末で私は満81歳になる。

日本人男性の平均寿命は81.64歳(2021年7月現在)だそうだから、私の人生の残り時間はほとんど無い。

物心ついてからこれまで日本が戦争をすることがなかった。

しかし、昨今の日本の政治の動向はこれまでとは違って、どんどん戦争に巻き込まれる可能性が高まっているように感じる。

自衛隊の装備もジェット戦闘爆撃機、イージス艦、オスプレイ、各種ミサイル、など強力な兵器を大量に保持するようになった。

自衛隊員は米軍の要求に従って、イラク戦争やアフガニスタン戦争で米軍の「後方支援」と称して海外派遣も行われた。

2015年9月には「安保法制」の成立により、同盟国アメリカの軍隊を支援するためなら、世界のどこへでも行けることになった。

つまり、米軍が戦争を始めれば、自動的に自衛隊も戦争に巻き込まれる体制ができてしまった。

 さて、これまでは、戦争放棄を謳った憲法9条があるために自衛隊は戦争には参加しないという建前があったので、収入が安定し、待遇も良い自衛隊に安心して就職する若者もいたが、これからの自衛隊は「戦争に参加する可能性がある」という大きなリスクのある就職先に変わったのだ。

さらに今後憲法「改正」が行われて、自衛隊が正規軍となったら、「後方支援」どころか戦争の主力にならざるを得ない。

戦死の可能性は桁違いに高くなる。若者たちが進んで就職するわけがない。

次に来るのは「徴兵制」という兵役義務だ。

来る参議院選挙の結果ではそうなる可能性が大だ。

後期高齢者から言わせてもらう

“若者たちよ、それでいいのか?”

2022年5月12日 記 小倉志郎

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